手術によって白内障になりやすくなる!?
以前の記事にも書いていますが、今回の網膜剥離手術の術式は硝子体手術と呼ばれるものです。
硝子体手術のデメリットとして白内障の進行が早まるという点が挙げられます。また、術後のみならず術中に白内障が急速に進行することもあるようです。
これは眼球内の還流液が水晶体に流れ込んで濁りが生じることによって発生するとのこと。術中にその傾向が見られた場合、執刀医の先生の判断で水晶体の手術を追加することになります。手術前の同意書でその旨記載されていました。
白内障とは
白内障とは、カメラのレンズのような働きをする水晶体が白く濁ることにより引き起こされる疾患です。
水晶体は主にタンパク質や水分で作られる組織で、加齢などが原因となりタンパク質が変性し白く濁ります。濁りが生じる事により光が正しく眼底まで届かなくなり、下記の症状が出現します。
白内障の症状
- 全体的にかすんで見える
- 視野が暗くなる
- 視力の低下
- 光をまぶしく感じる
- 暗いときと明るいときで見え方に差が出る
白内障による視力低下はメガネやコンタクトレンズで改善しないという特徴があります。メガネを作り替えようとしたときに白内障が見つかる事が多いのはこのためなんですね。
白内障の治療方法
点眼薬により進行を抑えることはできますが一度濁った水晶体をきれいに治すことはできません。
そのため、白内障の治療は基本的に手術をおこないます。水晶体を取り除き人工のレンズに置き換える手術が一般的です。白内障手術は国内で行われる外科手術の中で最も手術件数が多い部類に入るようです。
今回の手術では白内障の発生はなかったが…
今回は幸いにも術中の発症はなかったものの、これからも発症のリスクは付きまといます。
30歳代での硝子体手術でしたので一般の人よりもかなり早い時期に白内障が出そうです。今回の診察で白内障の発症を遅らせるために点眼薬(カリーユニ点眼液)を処方して頂きました。
また、調節機能改善のための点眼薬(サンコバ点眼液)も合わせて処方されました。小学生の時使った覚えが…
これからも目を大切に守っていきたいですね!
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
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